2010年09月27日
いつまでも得意先が残ると思うな!!
独立開業で成功するための心得その3
独立開業する時に、今まで勤めていた会社でお客様とのつながりがあり
自分の独立開業を応援してくれて一緒についてきてくれることがあると思います。
それはそれで、独立開業時には一件でも得意先は欲しいですし、今度の期待を
込めてということであったりして非常にありがたいものです。
しかし、そこで満足してはいけません。
こんな実例があります。
開業当初33才の電気工事業Aさんは気の合う同年代の得意先も多く、非常に
順調に事業を進めていました。
同年代の得意先からは信頼も厚く、紹介による受注を増やし、特別に営業も
せずに決して派手ではありませんでしたが着実に売上を伸ばし、開業10年で
会社は安定期に入り売上高は3,000万円に到達しました。
3,000万円という数値は決して大きくありませんが、Aさんが家族を養っていく
には十分な数値でした。
それから5年が経ち、Aさんはふとあることに気付きました。
最近、紹介案件がない・・・。
開業当初Aさんと同年代であった得意先の経営者が代替わりし、営業担当も
若返りを図り、いつの間にかAさんだけが取り残された状態となったのです。
代替わりした経営者や営業担当は同年代の経営者に仕事を回すように
なりAさんへの紹介案件は激減しました。
気付けばAさんも48才。
今さら自ら営業をすることもできず、しかも若手を育成してきていないため
会社自体が若返ることの対応も後手に回ることとなり、次第に売上が減少
することとなりました。
紹介案件に頼り、自ら営業をして来なかったことがこのような結果を招いたわけ
ですが、売上が安定してきたからといって歩みを止める(営業をしない)と会社の
将来は決して明るいものにはならないということです。
若い頃に事業が軌道に乗った方ほどこのようの状況に陥りやすいと思います。
会社経営は常に将来を見据えて行っていきたいものです。
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